プレゼンや資料作成のスキルをアップしよう!
オススメのPowerPoint入門書籍5選

PowerPointは、プレゼンテーション用のソフト、資料作成用のソフトといったイメージが強いですが、ノンデザイナーが使う一種のデザインソフトといった側面もありますよね。図やグラフを含めた資料やスライドの見せ方というのは、センスが要求されます。そういうセンスってなかなか短期間に身につくものではありません。だからこそ、成功している人のやり方を真似ることから始めることが大事なのではないでしょうか。そうした目的にあったメディアというのは、Webよりも書籍に軍配があがると思います。そこで今回はPowerPointを学ぶ上でオススメの書籍5選を紹介します。

できるポケット PowerPoint 2016 基本マスターブック



著者:井上香緒里(著), できるシリーズ編集部 (著)
出版社:インプレス

できるシリーズは、持ち運びに便利なポケットサイズの人気シリーズです。そのPowerPoint版である本書は、基本操作を1日でマスター可能な初心者向けの入門書になります。無料電話サポート、練習用ファイル、操作が見える動画(「できるネット」において手順の動画を公開)という3つの特典が付いてきます!

著者はテクニカルライターとして活躍する井上香緒里氏。PowerPointの基本操作にはじまり、プレゼンテーションの構成を整える方法、スライドデザインを整える方法、表やグラフの挿入方法、写真や図表の挿入方法、動画や音楽の挿入方法、アニメーションの設定方法、スライドショーの実行方法などがまとめられています。付録として、Officeのモバイルアプリをインストールする方法も解説されているので、作成した資料やスライドを移動中に確認するといったことも本書を読めば可能になります。

移動中にもかさばらないポケットサイズのボリュームの中に、伝わるプレゼン資料の極意が詰まっているので、外回りの多い営業職の人に特にオススメの1冊。もちろん、スペースを取らないので、内勤のビジネスパーソンが机に常備しておくリファレンスブックとしても活用できます。また、電話での問い合わせが可能なので、ネットでサポートに問い合わせるのが苦手といった人が多い中高齢者層にも最適な一冊だと思いますよ!

PowerPoint資料作成 プロフェッショナルの大原則



著者:松上 純一郎(著)
出版社:技術評論社

本書は、PowerPointを使った資料作成に焦点を当てたビジネスパーソン向けの指南本です。著者は、元外資系コンサルタントで、現在はコンサルティング事業に加え個人向け資料作成講座を提供する事業も展開している株式会社ルバートの代表取締役である松上純一郎氏。松上氏の外資系コンサル時代の経験が生かされた講座は、毎回キャンセル待ちが出るほどの人気があり、受講者は1,000名(刊行当時)に迫るとのこと。そんな人気講座をまるごとパッケージにして書籍化した本書は、多くのビジネスパーソンにとってバイブル的存在になると思います。

本書では、コンサルの作成する資料に共通するルールを抜き出し、「154の原則」にまとめられているのが最大の特徴です。著者のコンサルタントとしての経験やスクール講師として得られた「現場目線の知見」が最大限に盛り込まれているので、PowerPointの使い方をマスターするだけでなく、プレゼンテーションスキルや企画力のアップも期待できる内容になっています。

経営企画、マーケティング、広報、財務などの企画・管理部門の方、企画書や提案書を作成する営業職やコンサルタント、また、それらの職種を目指されている方などに特にオススメです。

これからはじめる パワーポイントの本[PowerPoint 2016/2013対応版]



著者:門脇 香奈子(著)
出版社:技術評論社

本書は「大きな画面と文字で読みやすい」「操作を省略していないので迷わない」「本の途中から読み始めても大丈夫!」という3つの特徴があり、初心者の方に最適な一冊です。

内容は「基本操作を身につけよう」「スライドを作ろう」「スライドのデザインを変更しよう」「表やグラフを作ろう」「スライドに入れる図を作ろう」「イラスト・写真・動画を利用しよう」といった章構成になっています。この章タイトルを見ても、初心者の方がPowerPointでやってみたい内容がコンパクトにまとめられているのがわかると思います。各章の頭には、その章で学習する内容を視覚的に把握できるビジュアル・インデックスがあり、自分のやりたい操作を探すのも便利ですよ。また、練習用ファイルをダウンロードして学ぶことができるので、本で解説されている通りの操作画面で学ぶことができます。最初から通して読むと体系的な知識と操作が身につきますし、読みたいところから読んでも個別の知識と操作が身につくようになっているので、知りたい項目だけ読んで、あとは時間のあるときにじっくり読むといった使い方もできるでしょう!

もう一つ親切なポイントは対応しているバージョンについてです。OSはなるべく最新のバージョンに更新しようと思っている人も、Officeソフトは古いバージョンのままといった状況はよくありますよね。最新の2016版だけでなく、一つ前の2013版にも対応してくれているので、そうした部分も本書をオススメするポイントです。

500円でわかるパワーポイント2016 (Gakken Computer Mook)



著者:学研プラス(編集)
出版社:学研プラス

「500円でわかるシリーズ」はPCムックシリーズで売上No.1の人気シリーズ。本書は、そんなシリーズから刊行されたPowerPointの入門書です。表やグラフの作成、図解、写真、イラストの使い方などの基本項目から、プロジェクターでのプレゼン方法や印刷&配布テクニックなど効率や効果をアップする達人ワザまでが、たった82ページのボリュームの中に詰まっています。気になる内容は

序章:6つのステップで基本の使い方がわかる!
第1章:わかりやすい資料の作り方を知る!
第2章:表やグラづで資料の説得力をアップ!
第3章:図解や写真で魅せる力をつける!
第4章:プレゼン当日に役立つ機能をマスター!
第5章:時短&演出ワザで一歩上の資料作成!

といった章構成になっており、初心者からある程度PowerPointの使い方をマスターしている人まで様々なレベルの層に対応しています。実質ワンコインで購入できるリーズナブルな価格なので、ある程度PowerPointの操作には自信があるといった人も、いざというときのリファレンスブックとして購入しておいて損はありませんよね。もちろん、必要最低限なことをコンパクトにまとめて解説してくれているので、初心者の方にもおすすめです!さらに、付録として練習ファイル、テンプレート、ショートカットの3大特典も付いてくるので、読者の満足度も高く、読者から高い評価を得ています。

Microsoft PowerPoint 2016 基礎



著者:富士通エフ・オー・エム株式会社(著)
出版社:富士通エフ・オー・エム株式会社

Officeソフト等のスキルを初心者向けに解説する「よくわかるシリーズ」のPowerPoint本です(最新の「Microsoft PowerPoint 2019 基礎」もリリースされています)。ユーザーがどんな場面でつまづくか、どんなことに疑問を抱くかを知り尽くした経験豊富なインストラクターに教わっているような「わかりやすさ」が人気の本書。読者からの評価も高く、改訂を重ねながら多くのPowerPointユーザーに愛用されています。

様々なスタイルのWord関連本がリリースされていますが、その多くは、目的別にそれぞれのニーズに合わせて参考書なので情報が断片的になってしまっているものも少なくありません。しかし、本書は教科書のようにす必須項目をバランスよく解説しているので、正統派のPowerPoint教則本であると言えます。正統派の教則本と言うと、すぐにスキルを身に付けたい人にとっては不向きなイメージがあるかもしれませんが、スライドの作成や編集、プレースホルダーの入力や書式設定、表や画像の挿入、スライドショーの実行など、必要最低限な機能に絞って効率よく学習できるので、忙しいビジネスパーソンにもおすすめしたい一冊です。

付録として、Windowsをはじめて操作する方のために、電源の入れ方やウィンドウの操作など、初歩的な知識をまとめた付録がついてくるのも親切なポイント。今さら人に聞けないなといった知識もおさらいできるので、PCを操作すること自体久しぶりだったり、超初心者であるといった人にも最適です!

まとめ

いかがでしたでしょうか。PowerPointの使い方は分かっているけど、カッコ良いスライドや資料が作れないといった人も沢山いると思います。フォントの選び方、背景の選び方、アニメーションの設定方法など、見栄えをよくするスキルを身につけるためには、1冊入門書を読んで、分かっていると思っている機能をもう一度再確認することが重要です。本稿を参考にして、自分に合ったPowerPointの参考書を選んでみてください!スライドシェアといってパワーポイントなどをはじめとしたプレゼンソフトで作成されたスライドをシェアできるリンクドインが提供しているサービスがありますので、そちらにアップされている著名なビジネスパーソンのスライドもお気に入りの入門書・指南本を読みながら参考にしてみると良いかもしれませんよ。